こんにちは~あどぽっぽです。(@adpoppo_blog)
今回はインディーゲーム『OneShot』の感想です!
少し前のゲームになりますが、先日コンシューマー移植が発表されたので、さっそくSteamでプレイしてみました!
作品紹介

対応ハード | PC |
発売日 | 2016年12月 |
ジャンル | パズルアドベンチャー |
プレイ時間 | 4時間 |
開発 | Future Cat |
『OneShot』はインディーゲームスタジオ「Future Cat」がRPGツクールをベースとして制作した謎解きメインのアドベンチャーゲームです。
先日は2022年にPS4、Switch、Xboxへの移植も決定しました。
太陽の失われた土地で目覚めた主人公「ニコ」は、世界に光を取り戻し、そして家に帰るために旅に出ます。
プレイヤーはニコに指示を出し、探索して見つけ出したアイテムを組み合わせるなどして使用しながら、ストーリーを進めていきます。
「名前を呼んでもらえること」の嬉しさを知るゲーム

『OneShot』の特徴は、ストーリーにもゲームプレイにも「メタフィクション性」が含まれていること。
プレイヤーは救世主であるニコを導く神様として、ニコと選択肢による会話をしながらゲームを進めていきます。
アイテムの使用もプレイヤー自身がニコに指示を出して使わせているという設定となっており、重要なアイテムを無碍にしようとすると

「ダメだよ、プレイヤー!」
と必死で止めてくれます。
こうしたニコとのインタラクティブなやり取りが『OneShot』の魅力のひとつです。

めちゃくちゃ突然ですが、あなたには身近に自分のことを「下の名前」で呼んでくれる人はいますか?
家族の場合が多いでしょうが、友人、恋人、その他の知り合い…それなら、数えるほどじゃないでしょうか。
「ネームコーリング効果」という「人は名前を呼んでもらった人のことを無意識に好きになる」心理現象があります。
『OneShot』におけるプレイヤーの名前は、起動しているPCにサインイン中のユーザーアカウント名が参照されます。
ニコはその名前を、プレイヤーに話し掛ける際に必ず呼んでくれるのです。

私はメインで使用しているPCのアカウント名は「本名の下の名前」にしていますが、何気なくこのゲームを始めて、ニコに初めて名前を呼ばれたときはドキッとしました。
謎解きをクリアした際には

「すごいね、プレイヤー!」
と褒めてくれるし、ニコが不安な時には

「プレイヤー?…プレイヤー、プレイヤー!!」
と必死になってプレイヤーの声を求めます。
そう、このゲームは単なるニコとのインタラクティブなやり取りに終わらず、ニコの可愛さに癒され、ニコの旅路を見守り、ニコとの絆を育む物語なのです。
プレイする際にはぜひ、ユーザーアカウントを本名でなくとも「これが自分」と思える名前にしておいてみてほしいです。
ゲーム性は期待してはいけない。

『OneShot』は元がRPGツクール製のゲームということで、ゲーム性の面白さはほぼ皆無と言っても過言ではないです。
基本的にアイテムを装備するかしないかして、物を調べたり人に話しかけるのみ(戦闘などもありません)。
メタ演出として自分のPCを操作することもありますが、そこまで数は多くありません。
マップなどもなく殺風景なフィールドを移動していくので、今のゲームに慣れていると少々ダルさを感じるかもしれませんね(そこまでだだっ広いわけではないのですが)。

また本作はアイテムを使用することによる謎解きをメインに進行していきますが、これがなかなか難しかったです。
ヒントはあるにはあるのですが、それでも結構柔軟な思考をしていないとアイテムの組み合わせやら、どこで使うのかやらはパッと答えを出せなさそうです。
どうしても無理な人は素直に攻略サイトか何か見た方が良いですね。
このゲームのキモは謎解きではないので、そこで詰まって止めてしまうのはもったいないです。
まとめ

以上、『OneShot』の感想でした。
このゲームはそのメタフィクション性から『UNDERTALE』と比較されることも多いのですが、あえて『アンテ』への言及は避けてレビューしてみました。
どちらもプレイした人なら全く違うゲームだとわかると思います。
コンシューマー移植版には新要素が追加されるらしいので、そちらの購入も検討したいと思います。
ちなみにこのゲームの特徴のひとつであるPCへの介入は、移植版では仮想OSで表現されるみたいです。
以前発売されたあの伝説的なゲームの移植といい、PCメタ演出のあるゲームの移植は仮想OSが一般的になりそうですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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